2013年、『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)で紀伊國屋じんぶん大賞を受賞された千葉雅也先生が、勉強の本質を「言語」の観点から追求します。今回のキーワードは【ノリが悪い語り】。日常的な会話の分析からはじまり、勉強論=言語論=お笑い論と展開するアクロバティックな知性は必見!今春刊行予定の『勉強論講義』(仮)に含まれる、千葉先生の勉強と言語に関する考察をちょっぴり先取りできる本講座、皆さま奮ってご参加ください。
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今回の講座では、春に刊行予定の『勉強論講義』(仮)に含まれる、勉強と言語に関する考察を説明します。僕はこの本で、勉強をするのは、周りのノリにただ合わせて生きるのではなく、「別の可能性」を考える「自由」を得るためである、という立場を示しています。そこでキーになるのが、言語の役割なのです。
今回は、世間話をしている状況において、そのノリから外れるような発言、「ノリが悪い語り」のパターンを、「アイロニー・ユーモア・ナンセンス」という三つの枠組みで分析します。その会話分析を通し、勉強によって身につけるべき「自由になるための思考スキル」の本質をあぶり出すのです。
この考察は、僕のなかで整理されつつある、言語/コミュニケーションの哲学の骨組みを示しています。またこれは「お笑い」論でもあります。勉強論=言語論=お笑い論なのです。
さまざまな具体例を使って説明します。ぜひご参加ください。
千葉雅也
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千葉 雅也(ちば・まさや)
一九七八年、栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ第10大学および高等師範学校を経て東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。フランス現代哲学の研究と、美術・文学・ファッションなどの批評を連関させ行っている。主著に2013年紀伊國屋じんぶん大賞を受賞した『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)、『別のしかたで:ツイッター哲学』(2014、河出書房新社)など。
【日時】
・2016年2月19日(日)
・18:00〜19:30
・17:30から受付
【参加費】
3,000円
【定員】
40名